弁護士の櫻田です。

 

先週の休日、山梨県の甲府まで出張して、標記のフォーラムに参加してきました。

 

グレイス・ロードさんは、ギャンブル依存症の方の更生プログラムに意欲的に取り組んでおられ、私の下にも、このたび、フォーラムなどのご案内をいただき、今回の参加となりました。

 

フォーラムには、山梨県知事を始め、甲府市長、山梨弁護士会会長のほか、ギャンブル依存症の問題に取り組んでおられる医療、行政の担当者の方、当事者・家族の方など、そうそうたる方々が講演・参加されて、非常に盛会となっていました。

 

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登壇された各分野の方々から、要旨、

・ギャンブル依存症は、意思の問題ではなく、病気(症状)であること。

・ギャンブル依存症の当事者は自己否認的であること(認めないこと)。

・ギャンブル依存症になると、ほぼ借金問題に苦しむことになること。

・ギャンブル依存症の患者は、国内で推定320万人もいること。

・改善には、叱責や指導ではなく、改善プログラムが必要であること。

・地域、家族などの関係者の支援が必要であること。

など、貴重なお話を伺うことができました。

当事務所でも、借金問題を専門的・中心的に取り扱っておりますが、依頼者の方の中には、借金をした原因がギャンブルや投資の失敗にあるという方が少なからずいらっしゃいます。

弁護士が債務整理の受任をした後は、これまでの失敗を反省し、今後はギャンブルをしないよう指導させていただくのですが、残念ながら、ギャンブルがどうしてもやめられないという方も散見されます。

弁護士も、日常的に生活を共にするわけではなく、家計表や通帳履歴からギャンブルの形跡を発見したときに、事情を伺い、改善を促すのですが、これだけでは、なかなかギャンブルをやめてもらえないことがあります。

 

ですので、今後は、当事務所にご相談をいただく方の中に、ギャンブルがやめられずお困りの方がいたら、条件が合えば、こうした改善プログラムを実施されている機関のご紹介もしていければといいなと思っています。

 

弁護士の観点からは、債務整理で自己破産を選択する場合、借金の原因がギャンブルにあると、免責不許可事由に該当し、原則として、免責が認められなくなってしまいます。

ただ、少なくとも、弁護士に依頼後、ギャンブルをやめて、生活を改善すれば、裁量免責を受けられることが多いのも事実です。

ギャンブル依存症の改善プログラムは、裁量免責を受ける上でも、非常に有効な事情になると思います。

こうした意味からも、グレイス・ロードさんのような更生施設の意義はとても重要だと思いますので、益々のご発展を願うばかりです。